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2025.12.25 研究

理学部化学コースの山本陽太さんが「第18回有機π電子系シンポジウム」でChemistry Letters Young Researcher Awardを受賞しました。【12月13日(土)】

令和71212()13()に松山市の道後プリンスホテルで開催された「第18回有機π電子系シンポジウム」において理学部化学コース4年生の山本陽太さん(有機化学研究室に所属)が「Chemistry Letters Young Researcher Award」を受賞しました。

発表題目は、「ジベンゾチオフェンを母骨格とした八員環含有湾曲アザナノグラフェンの合成と物性」で、大学院理工学研究科の髙瀬雅祥教授らのグループで行われた研究成果です。

ベンゼン環が多数縮環した多環芳香族炭化水素 (PAH) は、特質的な光電子特性から有機ナノエレクトロニクス材料として注目されています。山本さんはPAH に八員環を組み込んだ曲がったπ電子共役系をもつ分子の合成に成功しました。単結晶構造解析により分子構造(結合長やねじれ角など)を明らかにするとともに、酸化還元特性、さらに酸化種の電子状態を理論計算とあわせて検討しました。ジカチオン種がジラジカル性を有することなどを明らかにし、その性質は分子の湾曲具合と大きく関わりがあることを見出しました。

これらの研究成果および発表に対する質疑応答が高く評価され、今回の受賞に至りました。