令和6年9月13日(金)〜15日(日)に東京大学で開催された「日本鳥学会2024年度大会」において、大学院理工学研究科理工学専攻博士前期課程2年生の田上結大さんが、「日本鳥学会ポスター賞」(「行動・進化・形態・生理」分野部門)を受賞しました。受賞した発表演題は「スズメ目におけるコケを巣材に利用する行動の進化と機能」で、京都大学大学院理学研究科の今田弓女助教の指導のもとに取り組んだ研究成果です。
田上さんは、コケを巣材として利用する種数の多いヒタキ科を対象に、巣材と地理的分布の関係を解析しました。その結果、コケを巣材として利用する行動が進化の過程で複数回失われたことと、そのような巣材の利用行動の進化が繁殖地の地理的分布の変化と相関することが明らかになりました。
本研究の新規性と重要性が評価され、多数の発表のなかから受賞に至りました。