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2022.09.29 研究

大学院理工学研究科の佐藤久子教授と山下浩准教授らの論文がCLAY SCIENCE誌の論文賞に選ばれました。【9月7日(水)】

令和4年9月7日(水)、大学院理工学研究科の佐藤久子教授(理学系)と山下浩准教授(工学系)らの論文が、一般社団法人日本粘土学会が発行している英文学術雑誌であるCLAY SCIENCE誌の論文賞に選ばれました。
本賞は、2021年度に同誌に発表された論文の中から最も評価されたものに贈られます。

本研究は、2011年3月11日の福島第一原発の事故を受けて、土壌中のセシウムイオン形態解明に基づく土壌の浄化と減容化について 、粘土科学の立場から研究したものです。
非放射性物質の多量のセシウムイオンを用いたモデル実験ではメカニズムや汚染土壌の浄化などを解析できても、実際の微量なセシウムイオンによる放射性汚染土壌での解明はかなり困難を極めます。時間が経過するにつれて、その困難さが増していることも事実です。

このような状況の中で、物質・材料研究機構、東京大学、法政大学、NPO法人環境測定品質管理センター、愛媛大学では環境研究総合推進費の支援を受けて、研究を進めてきました。このうち愛媛大学では、モデル土壌を用いてマイクロウエブによる連続処理方法の検討を行いました。この論文は現段階の土壌中のセシウムの動態とセシウム除去のプロセスフローとその効果を示し、高い評価を得ることができました。

論文題目:“Removal of cesium ions from radioactively contaminated soils using microwave treatment “ Clay Science, 2021, 25, 7-11.
著者:Kenji Tamura,Hiroshi Yamashita, Toshihiro Kogure, Masatoshi Morita, Akihiko Yamagishi and Hisako Sato