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2022.03.11 研究

周期表にない仮想的な原子からなる物質を発見!(大学院理工学研究科 内藤俊雄教授)

 大学院理工学研究科 内藤俊雄(ないとうとしお)教授を代表とする研究グループが、物質の根幹に関する重要な発見をしました。
 すべての物質は原子からなっています。その原子の種類は宇宙創成以来決まっていて、周期表という一覧表にまとまっています。ところが、この周期表に無い、仮想的な原子からなる物質が見つかりました。また、この物質中では質量がゼロの特殊な電子が光速に近い速度で動き回っていることもわかりました。いずれも既存の物質には見られなかった画期的な特徴で、超高速かつ超低消費電力のコンピューターなどへの応用が期待されます。
 この研究成果は、学術雑誌「Crystals」に掲載され、オンライン(無料)で2022年3月2日から公開されています。

参考

研究の概要はこちら
Crystals掲載論文

X線で見た今回の物質を構成する原子の配列。褐色、黄色、白抜き、紫の球が、それぞれ炭素、硫黄、水素、ヨウ素原子を表しており、線で結ばれた原子集団が各分子にあたる。黄色と緑色で半分ずつに塗り分けられた球が、硫黄(S)とセレン(Se)の中間にあたる原子。