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2022.01.26 研究

様々な次元を持った図形の世界を 現実の物質の世界で実現することに成功。(大学院理工学研究科 内藤俊雄教授)

 このたび、愛媛大学大学院理工学研究科 内藤俊雄教授の研究グループは、物質の次元性と機能の一般的関係を発見しました。
 世の中は通常、縦・横・高さを持った3次元の世界で、これ(次元性)を自由に変えることはできないというのが常識でした。ところが同グループはある簡単な方法で任意の物質の次元を2.5次元から3.0次元の間で自由に調整できる方法を10年程前に発見し、それを用いて物質が他の方法では出せない機能を発現できないかという研究を重ねてきました。これまで新しい機能を見出すには、温度や圧力などを変える物理的な方法、新しい物質を開発するという化学的な方法、光を当てるという物理化学的な方法が知られていました。そのどれとも異なる全く新しい方法です。その次元性を変えた効果が物質の機能をどう変えるか、個別の物質や機能によらない、一般的な法則が見つかったという成果です。
 この研究成果は、学術雑誌「Physical Chemistry Chemical Physics(フィジカル・ケミストリー・ケミカル・フィジックス)」に掲載され、裏表紙に使用されることも決まっています。オンライン速報版で2021年12月14日から公開されています。

次元性と電子スピン共鳴スペクトルとの関係 (各スペクトルに添えた右側の各数値が次元を表す)

参考

研究の概要はこちら
Physical Chemistry Chemical Physics掲載論文