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2020.06.02 研究

大学院理工学研究科の佐藤久子教授のPerspective論文が英国王立化学会の物理化学系雑誌Phys.Chem.Chem.Phys.の2020年のPCCP Emerging Investigatorに選ばれました【4月21日(火)】

 大学院理工学研究科環境機能科学専攻の佐藤久子教授の論文「A new horizon for vibrational circular dichroism spectroscopy:a challenge for supramolecular chirality」が物理化学系雑誌のPhys.Chem.Chem.Phys.のPCCP Emerging Investigatorに選ばれました。本企画は、最近の研究で一連の顕著な業績を上げている研究者を募集し、その研究内容の発表の機会を与えるものです。
 

 佐藤教授は2019年にノミネート(他薦)され、その中から編集委員会により候補リストに選ばれ、perspective論文を発表する機会を与えられました。この論文では振動円偏光二色性分光法(VCD法)の開拓と今後の展望について解説し、佐藤教授が愛媛大学で約10年間、研究を進めてきたVCD法の超分子キラリティへの応用に関しての成果をまとめ、新しい潮流としてアピールしました。
 今まで大きな問題であったシグナルの小さいために普及しなかったVCD法に対して、シグナルの増大する系を見出し、それを系統的に発展させるとともに、付随した新しい手法の開拓(固体VCD法、時間ステップVCD法など)を行ってきたことが評価されました。

 2020年 PCCP Emerging Investigators一覧はこちら(英国王立化学会HP)

振動円二色性分光法の新しい潮流:原子・分子スケールでのミクロなキラリティがマクロなキラリティ構造をどのように構築するかを明らかにしました。