愛媛大学理学部では、地域の皆様を対象とする公開講座を年1回開催しています。
本学では、長年、「地球」、「環境」、「生物」などの多岐にわたる自然科学の研究を推進しています。現在世界中が、気候変動、環境問題、貧困、紛争、人権問題などの課題に直面しており、このような課題を解決し、安定して暮らし続けられる地球を築いていこうとする取り組みが推進されています。環境に影響を与える物質のことを知り、身近な生き物のようすを知ることは、人類の英知を守り、地球に生きる全ての生き物たちの未来を守る第一歩となると考えています。
そこで理学部では、地域の皆さまとともに、化学物質とのつきあい方や海洋やその周辺の生き物について知る機会を持つことができればと思い、「理学部公開講座~地球と生き物たちの環境と未来を守ろう~」を企画いたしました。受講料は無料で、対面だけでなく、オンラインで遠隔地からも受講いただけます。
たくさんの皆様にご参加頂ければ幸いです。
開催日 : 2024年7月7日(日) 13時00分~15時30分
会場 : 愛媛大学理学部S32講義室(オンラインでの参加も可能です)
会場定員 : 100名
参加費 : 無料
参加申込受付期間: 7月3日(水)まで(会場参加・オンライン参加とも)
参加申込先 : https://forms.office.com/r/MCPwCZwwxg
上記にアクセスし、申し込みフォームに必要事項を記入して申し込んでください。
問い合わせ先 : 愛媛大学理学部公開講座実行委員会(ehime.ri.koudai@gmail.com)
(7月5日までに参加情報について連絡が届かない場合は、こちらからの連絡が届いていない場合もあります
ので、再度ご連絡ください。)
後援 : 愛媛大学SDGs推進室
12:30 開場
12:30〜13:00 受付
13:00~13:10 開会挨拶:高橋 亮治 理学部長
13:10~14:10 講座1:「化学物質とのつきあい方を考える〜化学物質のリスク評価概論〜」
(沿岸環境科学研究センター准教授 田上 瑠美)
化学物質を用いた様々な製品は私たちの生活に必要不可欠な一方、化学物質の取扱いや管理方法によっては、ヒトや生態系に悪影響を与えてしまいます。そのため、化学物質のリスク(悪影響を与える可能性)評価と、管理が必要です。リスクの大小は、化学物質の有害性の程度と、その化学物質をどの程度曝露・摂取したかに依存します。本講座では、「化学物質のリスク評価・管理」について、その考え方とアプローチの手法を紹介します。また、化学物質の野生生物への移行や残留性、東南アジア諸国での化学汚染に関する調査研究も紹介します。
14:25~15:25 講座2:「海岸に生える植物の生物学」(理学部准教授 佐久間 洋)
海岸は海水の影響を受けやすく、風で砂が移動するため地形が不安定で、また日差しの影響で温度が変化しやすいなど、植物の生育にとって決して適した場所ではありません。そんな海岸でも少し海から離れると植物が現れます。四国には自然海岸が多く残されており、簡単にこれらの植物に会うことができます。海岸でたくましく生きている植物には面白い性質を持ったものがいます。今回は、四国の海岸で身近に見られるダンチクとハマダイコンを取り上げて、これらの植物の特徴について生物学の視点から解説します。
15:25~ 閉会挨拶