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2025.12.08 研究

大学院理工学研究科の座古保教授らの総説論文が、ChemBioChem誌の注目論文として、Editor’s Choice: Spotlightsに選ばれました。【11月17日】

令和7年11月17日に、愛媛大学大学院理工学研究科博士前期課程1年の和泉諒祐さん、同2年の田中優稀さん、座古保教授が欧文誌ChemBioChemに発表した論文が、注目論文として、Editor’s Choice: Spotlightsに選ばれました。同時に、Hot Topic: Goldにも選ばれました。

座古保教授らのグループは、これまでに金ナノ粒子の凝集による分子検出を行ってきました。とくに、金ナノ粒子の表面修飾の最適化や、ナノ粒子凝集の暗視野顕微鏡観察による高感度分子検出について先駆的な研究を行ってきました(下記プレスリリース参照)。これらは先端ナノバイオ分析研究ユニット(愛媛大学リサーチユニット)の研究成果です。
本総説論文では、金ナノ粒子凝集を用いた様々な分子検出について俯瞰的にまとめるとともに、暗視野顕微鏡による一分子観察を用いた分子検出の利点についても紹介しました。
本論文は雑誌の出版をおこなっているChemistry Europe(欧州15か国からの16の化学会の組織であり、7万5千人を超える化学者を代表している)が選ぶ注目論文として、Editor’s Choice: Spotlightsに選ばれました。また、注目を集めているトピックである金を用いた研究であることから、Hot Topic: Goldにも選ばれました。

論文

“Molecular Sensing Using Aggregation of Gold Nanoparticles”
R. Izumi, Y. Tanaka and T. Zako,
ChemBioChem, e202500615 (2025)
Doi: 10.1002/cbic.202500615

概要

 

金ナノ粒子(AuNPs)は、光学特性や容易な機能化といった複数の利点から注目を集めている。特に、標的分子によって誘起されるAuNPsの凝集は、分子センシングのために光学的手法や電気化学的手法によってモニタリングが可能である。本総説では、AuNPsの凝集メカニズムと暗視野顕微鏡を用いた手法を含む検出手法に焦点を当てた分子センシング戦略を概説する。

 

 

 

Editor’s Choice: Spotlights
https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/doi/toc/10.1002/(ISSN)9999-0001.spotlights

Hot Topic: Gold
https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/doi/toc/10.1002/(ISSN)1521-3765.hottopic-gold

愛媛大学 リサーチユニットについて(https://www.ehime-u.ac.jp/research/research-unit/

参考 プレスリリース

DNA密生金ナノ粒子を用いた分子検出 ~環境中に存在するホルモン分子の簡易検出などへの応用へ~
https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/data_relese-151829/

⾦ナノ粒⼦によるDNA 検出の⾼感度化
https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/pr_20231020_sci/

炎症性バイオマーカーC反応性タンパク質(CRP)の簡易検出
https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/pr_20250110_sci/

DNA修飾金ナノ粒子を用いたDNA検出の高感度化~遺伝子診断の高感度化に向けて~
https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/pr_20250219_sci/

遺伝子検出における金ナノ粒子表面のDNAの構造と密度の影響
https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/pr_20250319_sci/