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2018.10.25 研究

愛媛大学大学院理工学研究科の和多田正義教授と北海道大学との共同論文が日本昆虫学会の英文誌「Entomological Science」の2018年度論文賞に選ばれました

愛媛大学大学院理工学研究科の和多田正義教授らの論文「Multiple origins of Hawaiian drosophilids: Phylogeography of Scaptomyza Hardy(Diptera: Drosophilidae)」が、日本昆虫学会の英文誌「Entomological Science」の2018年度の論文賞に選ばれました。

 本研究は、多くの種類が研究されているショウジョウバエの中でも、独自の進化を進めてきたハワイ固有のいわゆるハワイアンショウジョウバエと、ハワイの固有種が60%を超える草地性のヒメショウジョウバエに関して、単一起源であるという従来の仮説を覆し、これら2つのグループが多起源であることを分子系統地理学的研究から明らかにした研究です。

 欧米の多くの研究者が、主にハワイに生息する固有種と汎世界的に分布する種を用いた研究から、この2つのグループがアジアに由来する単一起源であると主張するのに対し、北海道大学の加藤徹准教授を中心とする研究者が、日本や中国および小笠原諸島び固有種を新たに加えた独自の研究をおこないました。11遺伝子の配列を用いた分子系統学的研究と生物地理学的な研究を融合することにより、それぞれのグループの分岐年代を推定しました。その結果、ハワイアンショウジョウバエとヒメショウヨウバエのグループは、ハワイ以外の地域で進化し、それぞれ別々にハワイに進入したことを示しました。この研究は従来の単一起源説を覆すものであり、ハワイ固有のショウジョウバエが多地域起源であるというこの度の論文は、同分野の研究に大きなインパクトを与えました。

【一般社団法人 日本昆虫学会HP 受賞者一覧】
http://www.entsoc.jp/award/ 

【2018年度論文賞 賞状】
昆虫学会2018論文賞.pdf