地球科学科4期生(1984年卒業)
理学研究科地球科学専攻(1986年修了)

森 浩介(もり こうすけ)

理学部の学び舎を離れて、はや22年が経とうとしています。

 地球科学という学問に惹かれて、大学院を含め、私は理学部で6年もの間、青春の時を過ごさせていただきました。今思えば、下宿して道後温泉を銭湯にしていたなんて贅沢の極みですね。何より研究室で、夜更けまで、何者にも捉われない自由な発想と努力に明け暮れることができた研究生活がとても懐かしいです。時に仲間と議論を交わし、与太話で盛り上がったり。しかし、私にとっての地球科学は、そこで終ってしまいました。

 卒業後の私は、地球科学いやおよそ理学部とは程遠い仕事をすることになります。CSKというIT企業に入社し、当初はSEであったのですが、何故か経営に目覚めて、早稲田大学ビジネススクールを受験し、運良く合格してしまったことで人生が一変してしまいました。その後は、経営スタッフとして、企業のトップクラスの参謀役を務めたり、新事業や合弁会社の立ち上げ等、経営企画・管理の仕事をずっと歩んできました。現在は自ら、(株)ユアプラン・アシストという会社を設立・経営し、お客様の企画書、提案書作成のご支援や社員・組織の目標実現のための様々なビジネスサポート(コンサルティング、教育研修、コーチング)事業を手掛けています。まだまだヒヨっ子でヨチヨチ歩きの会社で不安も多々よぎるのですが、何故か落ち着いて、懐かしいような気分になることがあります。少し考えてみると、サラリーマンを辞めたことで、あの研究室時代の自由で何者にも捉われない自由な発想と努力に打ち込めるという環境をまた手に入れていたことに気づくのです。もう一度、自分がやりたいことに一途になって取り組んでみる。もうあの頃のように若くはないですが、気持ちは万年青年のつもり。そして、ビジネスマンとしての第4コーナーを悔いなく駆け抜けていきたい!そう思っている今日この頃の私なのです。