会長挨拶

会長挨拶


会長挨拶

- 「コロナ感染」と「はやぶさ2」に思う -

会長   仲田 秀雄  

  理学同窓会の皆様にはそれぞれの職場でまたご家庭で益々ご健勝でご活躍のことと拝察いたします。と,書き始めるのが普通かな?でも,今年はどうかな?と思います。
 「3密」・「濃厚接触」・「不要不急」・「自粛」・「クラスター」・「小中高の臨時休校」・「医療崩壊」・「PCR検査」・「人工心肺装置」・「パンデミック」等々の聞 き慣れない用語であったのが,日常に何の抵抗もなく耳に入り,口から出ている自分の変化を認めざるを得ない。残念でもあります。
 授業料や生活費を家からの送金とアルバイトで賄っている学生が,まさに窮地の生活を余儀なくされている現状が浮き彫りにされています。親の経済状況の悪化,アルバイトができる案件の激減,そのために大学や大学院を退学したり,休学したりした学生が全国で少なくとも5,000人はいるとも聞きます。食費を切り詰めている学生も3割とか。食べ盛 りの18歳から22歳あたりの大学生なのに…。非常事態であります。
 大学も実験関係を除けば,オンライン講義で対応しているとか。学生のキャンパス内への立ち入りを禁止した時期も。各種行事もほとんどが中止。大学の学位記授与式・入学式及びホームカミングデイも中止になりました。初めてのことです。  隔年で実施している「理学同窓会総会」も対面では開催することが出来ず,「紙面での総会」にせざるを得ませんでした。先輩・後輩・同級生そして指導を賜った先生がたに会える楽しみの機会が延期になりました。
 大学に通うことが当然,休みには自宅に帰り年末年始は家族と一緒に過ごすのが日常だと信じていました。それがまかり通らない今,「家族とは?」感染リスクを気遣って松山に残って年越しをして思うこと,「大学へ行って学ぶとは?」友と直接触れて豊かな知識を得る場所が大学であること,を改めて考える機会になれば有意義かなと思います。
 地球がコロナ渦の中,小惑星探査機「はやぶさ2」が,小惑星りゅうぐうで採取した岩石を持ち帰る快挙がありました。地球との往復6年間の総飛行距離は52億キロに及んでいます。このサンプル採取装置には新居浜の会社が開発に携わっていたと言います。まさに愛媛のものづくり技術の高さを全世界に示したとっても明るいニュースになりました。この快挙は初代の「はやぶさ」の経験が役立ったということです。
 経験が生かされることは素晴らしいことです。でも「新型コロナウイルス感染」の経験が生かされるような事案が発症しないことを願いたいものです。国民全員がマスクを着用しましょう,と呼びかければ守れる日本人,何とか「コロナ感染」の収束に向けての研究をお願いしたいと思います。

(同窓会会報12号より転載)


以下は、”過去の会長挨拶”

- 振り返れば、そこに愛媛大学 -

会長   仲田 秀雄  

 会員の皆様には益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。昨年11月の理学同窓会総会において、東会長のあとを受け、大役を引き受けることとなりました。役員の方々はもちろんのこと、皆様のご支援・ご協力なくしては、務まりません。よろしくお願いいたします。
 昭和24年創立の文理学部の理学科および昭和43年に改組設立された理学部の卒業生の同窓会として活動をしてます。理学部同窓会の名称から、理学同窓会となり、現在に至っております。
昨年11月には文理学部理学科と理学部通算の50周年記念事業を挙行し、併せて記念誌『さらなる飛躍へ(1968~2018)』が刊行されました。
そして平成31年度には、急速に変化していく、社会のニーズに応えるために、「科学で未来を拓く。」ことのできる人材育成を強化する目的で、新たな理学部「5教育コース×3履修プログラム」が誕生します。
 一人ひとり違っていても、何かの縁で、文京町のキャンパスで学生時代を一緒に過ごした仲間です。
 私ごとではありますが、幼稚園の頃は市内電車側の草むらに行きバッタなどの虫取りに興じてました。そのころ、グランド南にあった学生食堂へ(当時、実家は八百屋を営んでましたから)注文いただいた野菜を届けたりしてました。持田キャンパス(現在の附属学校の校庭)には、ウシガエルを捕まえに行っては、守衛さんに叱られたり…。私は、大学だという意識もない状態で、知らぬ間に、愛媛大学と関わりを持ってたのだと思います。
そして、在籍中は学術探検部に所属してました。未知の鍾乳洞を調査することに、専門の物理学より時間を費やしたのは事実です。
 初めての鍾乳洞を調査する際の大事なこと、それは「後ろを振り返れ!」ということでした。洞内を進むとき、前向いてGOです。しかし、入口に帰るときは、逆から洞内を見ます。そこには、別世界があるのです。暗い洞内で迷うことは極めて危険です。
 「生活を振り返ること」、過去から自分の現在位置を確かめること、これを確実に行えば、更なる前進を続けることができることを学びました。
 4年間あるいはそれ以上を過ごした愛媛・松山です。時間が許すとき、困ったこと・行き詰まったとき(ないに越したことないのですが)に振り返れば、そこには愛媛大学があります。一緒に学んだ友の姿があります。「いで湯と城と文学のまち」松山があります。
 道後温泉本館は改修工事にはいります。「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」もオープンしました。「おもてなしの給湯」を味わいに来てください。 今、学生時代の夢を追いかけている自分に、さらなるエネルギーをチャージしてください。
 最後になりますが、関東支部・関西支部そして校友会と連絡しながら、同窓会として、理学部がよりよい学問・研究の場になりますよう、できるだけの支援をしたいと考えます。
 会員の皆様のより一層のご健勝とご活躍をお祈りし、ご支援ならびにご協力をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

(同窓会会報11号より転載)

- 活気あふれる同窓会を目指して -

会長  東 長雄(昭和45年卒)

  皆様には益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。昨年9月に理学同窓会総会と懇親会が開催され、遠近より会員の皆様にご出席頂き、盛会裏に終えることが出来ありがとうございました。 総会で会長の大役を再び仰せつかりました。監査及び幹事の方々にも全員留任頂きました。幹事及び皆様方のご協力を得て、同窓会発展に微力を尽くして参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 城尾会長により同窓会活性化が軌道に乗り始めて以降、少額会費ゆえに昨年度まで平均年100万円近くの赤字を計上せざるを得ませんでした。本年度より会費を他学部同窓会並みの2万円に値上げさせて頂きました。これにより赤字を計上することなく、新規事業を展開できる見通しが立ちました。同窓会をさらに活性化し、値上げに応えねばなりません。
 在学時(準会員時)から同窓会をよく認知して頂くために、1回生から修士修了まで、途切れることなく在学生を応援する体制を整えつつあります。入学記念品贈呈。1回生時の成績優秀者(学科あたり5名程度)を2回生移行時に理学部が顕彰する際の副賞贈呈。2~4回生に対しては、「理学部学生の汎用的能力育成教育への支援プログラム」に参画。就職支援(会則の事業規定にあり、垣内拓大講師が担当幹事)として求人情報収集のみならず、インターンシップ先企業開拓、キャリアーデザイン関連の支援等。優秀修士論文賞の副賞贈呈。
 同窓会の大きな目的は、皆様が気軽に集い、会社では話題に出し難い話もできるような会員相互の一体感・連帯感を醸し出すことです。そこで、正会員にはより集い易い環境を提供すべく、昨年関西支部(堀内眞理支部長)が設立され、関東と関西の2支部体制が整いました。支部には毎年一定額の運営費支給と支部総会参加者に参加費の一部支援を行います。
 支部のみならず学科同窓会及び講座同窓会、さらにはクラス会等にも、一定の条件の下で、補助金や参加費の一部を支給し、多くの会員が居住地近くで容易に集うことができるよう計らいます。
 同窓会報をより身近なものに感じて頂くよう内容の充実を図ります。支部、学科及び講座同窓会、クラス会等から出して頂く総会・会合報告書が重要な記事になります。
 さらなる活性化のアイデアがありましたら、ご提案下さい。ぜひ検討させて頂きます。 会報と並んでホームページの充実も重要で、より頻繁な更新を行います。Facebookも起ち上げましたのでご利用下さい。 
理学部とは、組織の独立性を保ちつつ、十分な意思疎通と連携を図っています。
会員あっての同窓会ですから、会員及び支部からのご要望があり、それに応えるべく、幹事を交えて議論を交わすことが同窓会の存在そのものと発展にとって重要です。要望の類のみならず、同窓会や会員にお知らせしたいニュース、クラス会などの開催広報等々もお寄せ頂ければ、ホームページに掲載できます。
 同窓会の活性化に伴い、事務局の作業量が増大しました。昨年度まで小園愛美さんに週2時間程度の事務処理をお願いしていましたが、本務が多忙となり、長期的にお手伝い願えない可能性が出てきましたので、本年度から赤松博美さんにもお手伝いをお願いしております。事務局には頑張って頂いていますが、事務量が多く、時期によっては、忙殺にうれしい悲鳴をあげることもあります。本部及び支部総会の開催時期やそれに伴う事務量の平準化を考える必要もあります。
 最後になりますが、皆様方が、より一層ご健勝にてご活躍されますことを、幹事共々、心からお祈り申し上げ、ご挨拶といたします。

(同窓会会報10号より転載)


- ご挨拶 -

会長  東 長雄(昭和45年卒)


 皆様には益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。昨年9月の理学同窓会総会にて、城尾会長の後を受け、大役をお引き受けすることになりました。新機軸の提案や、リーダシップの発揮が不得手な私ですので、皆様方からのご提案、ご支援及びご協力なくしては務まりません。よろしくお願い致します。

 従来、同窓会総務を担ってきたのは、現職教員の高田裕美先生でした。現職教員に勤務時間外だけで作業が困難な負担を掛けることは、大学の服務規程上、問題が生じます。そこで、昨11月から小園愛美さんに毎週1回2時間程度、同窓会事務を手伝って頂くことにしました。このような雇用は、理学同窓会では初めてのことです。作業指示は総務担当幹事である高田先生並びに谷弘幸先生から主として出ることになっています。現在までは、同窓会資料の整理や本会報発行業務をお願いしています。高田先生に過重な負担が掛かることを避けるべきとの指摘は東京支部からも頂いており、総務担当幹事の増員と事務担当者雇用は、その対応への一環でもありました。

 同窓会ホームページの更新ペースを上げるようにとの要望もありました。高田先生が一人で頑張ってこられたので、ペースに限界がありました。今春以降、総務担当幹事と小園さんで具体的に検討して頂くことになっています。ホームページのデザインやセキュリティーについてアドバイスを頂ける方がいらっしゃれば大変助かります。ご協力のお申し出をお願いします。

 今回東京支部から幾つかのご指摘ご要望を頂きました。これは非常に有り難いことです。人的及び費用面での制約がありますので、それら総てに応えられる訳ではありません。云うまでもなく、会員あっての同窓会ですから、会員及び支部からのご要望があり、それに応えるべく、幹事を交えて議論を交わすことが同窓会の存在そのものと発展にとって重要です。要望の類のみならず、同窓会や会員にお知らせしたいニュース、同期会などの開催広報、等々もお寄せ頂ければ、ホームページに掲載できるようになります。

 最後になりますが、混沌とした社会・経済状況のもと、皆様方が、より一層ご健勝にてご活躍されますことを、幹事共々、心からお祈り申し上げ、ご挨拶といたします。

(同窓会会報9号より転載)


- ご挨拶 -

          

会長  城尾 昌範

 会員の皆様お変わりなく益々ご清栄にてご活躍のこととお慶び申し上げます。久しぶりに開催された前回の総会において会長に選出され、大役を引き受けさせて頂き2年が経過しました。昨年9月の理学同窓会総会において引き続き会長を務めさせて頂くことになりました。皆様のご協力により微力ですが同窓会および母校の発展に貢献できればと思っております。

 2年間の活動を振り返って見ますと、まず、従来の同窓会会則に関して、2つの大きな見直しを総会に提案し了承を得ました。すなわち、会長の任期を2年とし(ただし、再任は妨げない)、次期会長の承認および会計報告をするため総会を隔年開催すること、今ひとつは総会の報告も兼ねて会報を2年に一度、定期的に発行することを決定し同窓会活動の活性化のスタートとしました。その後の2年間の活動は“事務局だより”に後述されております。さらに、総会のお知らせおよび会報の発送を通して同窓会員の名簿の整理を行いました。その他、会長として年2回の同窓会会長会への参加により大学および各学部同窓会間との相互連絡や意見交換をしました。  この間、役員並びに会員の皆様のご協力を得ながら同窓会の発展と会員の皆様の交流促進に努めて来ました。特に東京支部の会員の皆様また関西在住の会員の皆様には愛媛大学校友会との連携を通して在学生の就職支援活動のご協力をいただき感謝しております。

 政治、経済、異常気象と混沌とした情勢の今日、情報交換や親睦を兼ねて各地で催されている同期会やクラス会は益々重要になって来たと思われます。理学同窓会としても各地で活躍されている会員のご支援により母校の発展に側面からの支援が出来ればと思いをめぐらせております。なお、同期会などの開催の広報などは同窓会事務局のホームページ“会合だより”を通して可能ですのでご利用下さい(連絡は事務局へ)。

 最後になりましたが、会員の皆様の今後一層のご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げますと、同時に、理学同窓会のさらなる発展に向けてご支援ならびにご協力をお願い申し上げ、ご挨拶と致します。

2010年12月







- ご挨拶 -

          

会長  城尾 昌範

理学同窓会員の皆様,お変わりございませんか。

 この度は,会長就任予定であった野田善郎先生の思いがけない急逝により,2008年3月から同窓会長代行を急遽仰せつかり,役員の皆様と共に同窓会の総会の準備をして参りました。9月には多数の卒業生の方々の参加のもと総会が開催され,理学部発足40年の節目にもあたる年に同窓会会長に推挙されたことに対して身に余る光栄と思っております。私は文理学部を1964年に卒業(12回生物卒),1968年文理学部改組に伴う理学部発足と同時に赴任し,2007年の定年退職まで学生時代も含めて43年の長きにわたり愛媛大学にお世話になりました。

 この間,大街道を車が行き交い,石手川を越えると一面の田園の広がるのどかな時代から四国の中核都市への松山市の変遷を目の当たりにして参りました。同時に,愛媛大学文理学部も改組され理学部へ,さらに修士課程,続いて博士課程の設置と日本の経済情勢とも相まって著しい発展をしてきました。一方,1996年理学部に博士課程が設置されるまでは右肩上がりの感がありましたが,特に,2004年の国立大学法人化以後,財政のみならず少子化による大学全入時代など大学を取り巻く環境は年々厳しさを増しております。同窓会として,理学部がよりよい学問・研究の場になるよう,また,卒業生の就職活動においても側面から少しでも支援できればと願っております。

 同窓会の今一つの目的は卒業生相互の親睦です。現在まで文理学部および理学部の卒業生は約7,000名に達しておりますが,唯一,東京支部が年一度懇親会を催しているのが現状です。各地に理学同窓会の拠点が出来ればと想いを馳せております。人間関係が疎遠になってきている時代でもあり,各地で理学同窓会支部が立ち上がることを期待しております。

 以上の目的を達成するためには卒業生の相互連絡が重要になりますが,名簿管理が難しい時代になり,事務連絡も十分行き届かなくなりました。私共としても出来る限りの支援体制を構築していくよう心がけてゆきたいと考えております。住所変更が生じた場合には,是非,郵送またはメールにて事務局までご一報下さい。また,理学同窓会ホームページの内容,同窓会活動についてのご意見等も併せて連絡して頂けることを期待しております。

 最後に,私自身同窓会長の任を全うするにはいささか力不足であると認識しております。皆様のご協力を得て微力ですが池田前会長および野田善郎先生の意志をつぎ,少しでも活力ある同窓会の発展に向けて努力したいと思いますので,ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。同窓会員の皆様のますますのご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げ,会長就任のご挨拶といたします。

2009年2月


 就任のあいさつに代えて

- 余暇活動のすすめ -

会長代行 野田 善郎


 理学同窓会の皆様には如何お過ごしでしょうか。それぞれの職場で、またご家庭におかれまして、ますますご健勝のことと拝察いたします。本年5月の役員会で池田逞会長の後の会長代行を依頼され、会報の挨拶文を書くことになり当惑しているところであります。苦手な挨拶文に代わって、私の体験談を書かせてもらいます。皆様の余暇時間の使い方の参考になれば幸いであります。

 「忙しいから、そんな時間はないわ」と皆さんおっしゃっています。忙しいからこそやりがいがあるのですと私はいいます。
 プロに就いて、技を盗み、生活に楽しみを加えましょう。近頃はカルチャー教室で、安い月謝でプロの技を教えてもらえるところが増えました。通信教育や本による独習よりはるかに深いところが学べます。おっくうがらずにやってみて下さい。そこで得た知識や経験は、あなたの周りにいる身近な人々と共有することにつながっていきます。絵手紙について学べば、手紙をもらう人が喜びます.身近な人々へのささやかなボランティア活動です.以下、私のボランティア活動を書かせてもらいます。
 私は愛媛大学理学部を二度卒業させてもらいました。最初は昭和36年3月文理学部理学科を9期生として。その後、一年間研究生として、電子顕微鏡で研究を続けました。縁あって37年徳島大学に就職しました。昭和43年4月文理学部改組のときに、教養部教官として母校に採用されました。平成16年3月定年退職をむかえ、愛媛大学36期生として無事卒業させてもらいました。
 自分の職場を楽しもうというのが、私のモットーです。生協の組織委員になったことが私の職場人生を変えることになりました。 
 愛大盆踊り大会の実行委員になりました。この大会は今年で35回目を迎えます。実は、徳島大学時代、阿波踊の鳴物教室でおはやしの笛を習いました。プロ連の水玉連から笛方としてスカウトされ、以後30年続けることになります。愛大で盆踊りをしたかったのです。「教職員家族クリスマス子供マンガ映画大会」の映写技師(学生時代に16ミリ映写技師免許取得)を20年以上つとめました.現在は「こども餅つき大会とレクレーション大会」でけん玉指導員として参加しております。これらの大会準備中に知り合った尺八新都山流大師範の医学部HT氏,篆刻家の工学部TM氏に教えを乞うことになりました。現在も両氏の指導を受けています。勉強の成果は,県三曲演奏会の出演、教職員作品展、高島屋ふれあいギャラリーへ出品して評価を乞うています。菊づくり、草花栽培法、植木の剪定法は理学部の技官GF氏に教えてもらいました。
 私は理学部が好きです.退職した今も、理学部協力者という資格をもらい、園芸部の学生と共にキャンパス内で,草花を植えつけ、環境美化に一役かっています.19年6月から学生アルバイト生の指導を依頼され,理学部内の美化活動にも加わっています。
 研究活動には役に立ってはいませんが、環境整備をすることで楽しい理学部づくりに貢献したいと思っております。
楽しめる理学同窓会にしたいものです。

(同窓会会報5号より転載)





- 退任あいさつ -

前会長  池田 逞


 同窓会員の皆様、ますますご健勝で各地でご活躍の御事とお慶び申し上げます。平成11年11月11日におこなわれました理学部の記念行事の際に会長を仰せ付けられ、今年平成19年5月をもって一身上の都合で次期野田善郎先生にバトンタッチしました。私は会長とは名ばかり、野田先生の研究室が同窓会の事務局でこの同窓会の仕事を2人で細々と引き継ぎ、同窓会の活動は東京支部に頼っていました。
 しかし、今年度より野倉嗣紀理学部長さんのご配慮により学部の一部屋が同窓会に使用されるようになり、それにはじめて本部に10名の役員ができ、皆様はりきっておられます。どうかここを核に東京をサテライトに益々発展することを御期待いたします。しかし現実は厳しく活動の中心になる大学卒業後の皆様の御住所を知ることも個人情報関係で大変むつかしくなり同窓会名簿すらできなくなってしまいました。どうかこれからは理学部内に活動連絡拠点ができましたので一層母校とのコミュニケーションをふやして下さい。お願いします。これで私もやっと安心して同窓会を去ることができます。
 皆様ご存知のようにわれわれの同窓会名は、正式に「愛媛大学理学同窓会」であります。理学部同窓会ではありません。これは、旧文理学部理学科と新しい理学部との両方の卒業生で構成されているからです。という私は文理学部理学科(物理)の第6回卒業生です。私たちは持田の旧松高の記念講堂で入学式、卒業式は城北キャンパスの正門近くの当時真新しい講堂でした。私たちは3年間は持田の木造校舎で過ごし、最後1年(4回生)を城北で新しく建築した鉄筋三階建て校舎での実験は何か新鮮であった。というのは私は国民学校からそれまで木造校舎以外で学んだことがなかったからです。
 私は昨年4月孫の付属小学校入学の機会に大学時代の大半を過ごした地を50年ぶりに訪ねることができ感慨無量でした。運動場との境にあったケヤキ並木でそよ風をうけて目をつぶれば、半世紀昔の愛媛大学が瞼に浮かびました。先生、校舎の配置、友人との語らいが、次々と思い出されました。私たちの文理学部理学科の同年生は卒業時たった27名でした。物理教室などは、専攻生より先生の人数が多い状況でした。在学時代に2度湯川秀樹博士の特別講義を拝聴したが、一度もお顔をあげずお声が小さかったのでよくわからないとの学生の感想、もちろん声が聞こえても内容を理解できたのは、われらの大先輩物理1回の卒業生で当時助手であった三好昭一先生ぐらいだろうとのうわさでした。三好先生は筑波大学の核融合研究室長もなされ、核融合では世界的に有名でありノーベル賞候補であったが研究に熱中して返事を出さなかった先生です。
 私は愛媛県下の公・私立校あわせて45年の教員生活をしましたが、一度も母校に勤務することがなかったので、大学同窓会長の話が出たとき自分の最後の仕事をここにかけようと決めた。大学が法人化されるとき、また大学支援組織「校友会」を立ち上げた時にも、われわれ最後のお手伝いをしようと張り切ったが、実際には外部から支援するような事は何もなかった。共に大学の将来に夢をみてがんばった他学部の同窓会長も新しい医学部をのぞき全員会長を去った。
 国立大学の垢を落とすことはできるのか。しかし、どこかで発想の転換をしなければならないと思うのだが。と気になりつつ去って行きます。長い間おせわになりました。

(同窓会会報5号より転載)